自分のバケツを満たします

先日配信した動画に、「ゆうかさんの作った香りもご紹介して欲しいです」ってコメントをいただいて。

ふと心がざわざわした。


このざわざわするのって何だろう??って思って頭を整理しようとノートに書き始めて出てきた言葉は、

まさかの、

『不安』と『悪意』。


ノートにつらつら書いたことを要約すると、

不安っていうのは、「私の香水を紹介して、「そんなの好みじゃない」って言われたらどうしよう」っていう不安。

悪意っていうのは、「この人は、私のことを嫌いで足を引っ張りたいのかな」っていう気持ち。


どうした私、気持ち悪いぞーって思いながら、

その二つをぐるぐるして出てきたのは、

「私は今、自分の香水に自信がない」だった。

出てきてはみたものの、すぐには意味がわからなくて。

「自信がないって何で??どうした??」って思ったから、もっと深く掘り下げてみた。

そうして出てきたのは、

「自分のために、自分を満足させられる香水を作っていない」

だった。


いつも「誰かのため」や「何かのため」に香りを作っていて、「自分のための香り作り」をやってこなかった。

香水が大好きな気持ちは本物。

「作るのが楽しい!」「喜んでもらえて嬉しい!」も本物。

大好きな香りを提供することで十分それが自分を満たしていることだと思い込んでいた。

だって、香りを作っているときって本当に幸せだったから。


でもさ、それって自分のバケツは空っぽなのに、他人のバケツにお水を汲んでいる状況にならない?ってやっとこさ気がついた。

喉乾いているんだよ、自分も。

なのに、「井戸はここにありますから。お水をどうぞ!」って言ってるの。

そして、放置したバケツはいつの間にか埃が溜まってる。

汲みなよ、そのお水。まずは自分のバケツに。


冒頭のコメントには不安を煽るものも悪意ももちろんなくて、

それらは全て、私の空っぽのバケツに響いていた声でした。

かなりショックだったけど、しょうがない。

空っぽのバケツ、見つけちゃったからには。


だから今、本気で自分のバケツを満たそうと思っています。

前に作りかけていたレシピを放棄して、もう一度最初から。毎日、少しずつ。

自分って世界で一番厳しいお客様だから、そのお客様が「これでバケツをいっぱいにしたい!(もちろん比喩です)」って思ってくれたら最高だな!って思う。


そう思っていたら、緊急事態宣言延長へ、のニュースが入ってきた。

まだしばらくお家生活。

じっくり自分の香りが作れるね。逃げられませんね。


って腹決めたら、また香り作りがこれまで以上に楽しくなってきたんだ♪



写真整理していたら出てきたお気に入りの写真。

去年はこんなに髪が長かった!!!



大好きな香水のことを伝えることは続けていきます!

YouTube『調香師・優香の香水講座』第24回は、「香水でイメチェン♪①」

見てね♪


調香師・優香

調香師・優香

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