【香水】それでも、我が道を行って欲しい。
最近、Twitter(だったと思う)で、
「気に入って買った香水、友人に「なんかお香っぽい」って言われて、
つけなくなってしまった」
っていうつぶやきを見かけて、
そっかぁ。
って思ってしまった。
これには二つの意味があって、
・お香の香りを身に纏うのにNGってイメージが一定数あるんだなぁ
っていうのと、
・せっかく気に入って買った香り、やめちゃうんだぁ
っていうのと。
先日、バイレードというフレグランスショップで、新作のスローダンスという香りを試して来た。
アメリカのプロムで、初めての恋に落ちるというのがコンセプトの香りで、アンバーが入り混じった甘酸っぱいフローラルから、バニラ+インセンス(お香)の香りに移っていく美しいラストなのだけれど(これがプロムの初恋のイメージって、外国人の感覚ってすごい!って店員さんと盛り上がった)、海外の人のお香に対するイメージって、実はそんな悪いものじゃない。
エキゾチックだったり、セクシーだったり、ミステリアスさを出したり。
これは、文化の話でもあって、
日本は日常生活でお香っていうと、お線香のイメージが強いのかなって思う。
昔は、お香って仏壇にお供えをするだけじゃなくて、
着物や空間に薫きしめて、その香りを楽しむものだった。今の、香水みたいに。
でも今は、日常でお香を楽しむ、っていう文化がなくなって、逆に、香水文化の本場で、その香りが楽しまれてる。
逆輸入されたそれは、その文化のコードで読み取られちゃうから、
「その香り、お香っぽいね」って感想がマイナスのイメージになってしまうんだと思う。
発する方も、受け取る方も。それは、とても残念なこと。
じゃあどうすればいいか、というと、
自分が「好き」だと思った香りに自信を持って、つけ続ける
それしかないって思う。
そうすることで、それが一定数になった時、逆転が起こる。
文化になる。
好きな香りを、自信を持ってつけられる世界であって欲しいなぁって思う。
つける側も、それを受ける側も、とらわれることなく、自由に。
自分の選択に自信を持って表現していくこと、そして、それを受け入れられる文化があること。
その両方がある世界。
私もそのために、発信し続けていきたいって思ってる。
バイレードでその時店員さんが私にぴったり(↑の格好をしていたとき)!とオススメしてくれたのは、もう一つラストのバニラが印象的な、ビブリオテーク(図書館という意味)。
これはバニラ+レザーノート。
前回の記事で好きって言った香りも、ラストはレザーノートだったね。
レザーノートの美しさも、もっと広めていきたいなぁ。
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