【今月の香り】香る森で散歩
今日は伯母に誘われて、近くにある植物園に行ってきました。
園内に入るとすぐに睡蓮の池があって、
その脇を抜けると鬱蒼とした大きな木が茂るエリアに入っていくのだけれど、
そこで、ふと、
すごーくいい匂いがした。
ジャスミンみたいな、ふわっととろみのある香りなんだけど、ジャスミンよりもうちょっと暖かい香り。
藤の香りにも近いけど(藤も種類によって香りは全然ちがうけど)、藤の季節はもう終わっているし。
緑の茂みに囲まれた一角。
ふわりふわりと香りが濃くなったり薄くなったり。
どこかなーってあたりを見回しながら森を抜けて、
開けたところに出ると、徐々に香りが消えて。
そこは一面の薔薇園。
今、一番の時期だねぇ、とのんびり歩く。
すると、またもいい匂いが。
さっきのとは違った匂いの。
そう・・・バナナ!
その主はすぐに見つかり、
カラタネオガタマ、っていう、モクレン科の木。
とっても美味しそうな香り。
そこからもいい匂いのする植物が続いて。
パウダリーぽかったり、フルーティーだったり。
でも、さっきのだけがみつからない・・。
また少し緑が茂ったエリアに入ったら、
「あ!また・・・」
って。
(↑この子も素敵な香りだったーー!)
重なった緑の向こうから抜けてくる風に混じって、香りが届く。
ふ、と近くなったり、遠くなったり。
香りに誘われるってこんな感じ。
正体がわからないと、知りたくなる、追いかけたくなる。
目に見えないのに、存在感。
やっぱり香りって存在感だなぁって思う。
声を出せない植物が虫や鳥を呼ぶための、
自分の存在を知らしめるための、言葉じゃないことば。
「わたしはここにいるよ」って。
ただ、今日の「彼女」は、わたしや伯母には見つけられなくて。
茂みの向こうでふんわり微笑んでいたんだろうなぁ。
いいよね、そういうの。
わたしが作った香水も、
まとう人がハッピーになるだけじゃなくて、
「あ、なんかいい匂いがする」って、誰かを誘う香りになったらいいなぁって改めて思った。
そういう香りを、つくっていくよ。
↑GWに実家の庭にて。はりねずみくんと^^
おまけ。
ミニジュラシックパーク!!!
とかげちん。
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