香りの距離。
「あ、香水だ。うわぁ、強いなぁ」
って思ってしまいました。
靴紐を結んでいたわたしを通り越して、早足で歩いていった彼女。
細身のジーンズにあわせたトレンチコートと長い髪が風になびいて、とても素敵な後ろ姿なんだけど、
香水に霞んで、よく見えない。
「トレンチコートが似合うひと」ではなく、「長い髪の素敵なひと」でもなく、
「香水の匂いがきついひと」
それがわたしにとっての彼女の印象でした。
たぶんその日いち日、彼女は行く先々でそう思われるんだと思う。
おせっかいではあるんだけど、せっかくお気に入りの香水をつけているのに、そんなふうに思われるのは悲しい。
そして、「つけすぎなひと」って、「つけすぎだよ」ってなかなか言ってもらえない。
だから、じぶんが「つけすぎなひと」って思ってない。
きっと、そんなふうに思われるんじゃないか、って思って香水をつけるのをためらっているひともいるんじゃないかな。
だって、「香水、どのようにつければいいの?」って本当によく聞く質問。
なので、今日は香りの距離について。
メイクやファッションは目に見えるもの。
だから、一生懸命色やシルエットを考えるよね。
遠くから見て印象的に、近くから見ても素敵に。
おしゃれなひとほど、いろんな距離での視線を考えていたりする。
香りもその考え方でまとうと、どうしても強くなる。その香りが素敵であればあるほど、たくさんつけたくなるのもわかる。
鮮やかな赤い唇や、
完璧なヘアスタイルや、
シルエットの素敵なワンピース、
綺麗なピンヒールから伸びる脚。
素敵なものは強調したくなる。遠くからでもわかるようにしたくなる。
でもそれと同じことを、香りでする必要はないの。
香りがずんずん近づいてくるって、ちょっと怖い。
それを「目に見える香り」って表現しています。
香りは、見せなくてもいい。
他人だったら一瞬すれ違うときに、
ステディなひとだったら、顔を寄せるくらいの距離で、
「なんだかいい香りがするなぁ」
と気づくくらいが、日常の中ではちょうどいい香りのまといかたかなぁって思う。
(パーティーとか、今日は主役に!というときはまた別。)
まとったときの感じをイメージしながらまとうと、まといかたが変わるよ。
だから、妄想が好きなひとは、ぜったい香りのまといかた、上手だと思う。
ちなみに、風になびくトレンチコートと髪は、香りを綺麗に放つことのできる最高のツールだと思います。
まといかたは、↑の感じで。
トレンチコートの前を開けて歩くならお腹〜胸のあたりに、なびく髪が長ければ襟足に。
きっと、すれちがったひとに、「すてきな香りのひと」ってあなたの印象がその日1日残るでしょう(๑˃̵ᴗ˂̵)و
こんな香りの場合は?とか、こんな状況だったらどう?とか、
もしあったらブログに書くのでリクエストしてください。
わたしの場合は?って思ったら、ぜひ、milumieluのサービスで♡
あなたの服装やライフスタイルにぴったりの香りのまといかたをお教えします。
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一輪挿しが好き。新しいのほしいなあ。
ぽんっ!
旅する調香師Yuka
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